エキシビジョン


アーティストの作品性を大切にしながら、環境・社会的な活動との接点をもとにエキシビションを企画していきます。エキシビションでは、ただ単に作品を展示するだけでなく、ともに時間を共有する他のアーティストや社会的活動を通じて、環境・社会問題を深く考えるきっかけになる展示を目指しています。



第一回目のアーティストは佐野洋平さんです。

佐野洋平 プロフィール


1979年四日市生まれ。
金沢美術工芸大学美術科油絵専攻卒
インターナショナルアカデミーパレットクラブイラスト教室卒
大学卒業後、3年間公立中学校の美術教師を務める。
現在四日市の自然教室に勤務しながら作家として活動している。

2008年ザ・チョイス年度賞入賞
第3、5回 日本童画大賞入賞



佐野さんの作品に関して。

今回2025ART PROJECTでとりあげる佐野さんの作品は、「十人十色、いろんな人のいろんな気持ち」です。

佐野洋平さんは、1979年に四日市で生まれました。
当時は、クラスの4人に1人は喘息持ちで、佐野さん自身も大学生時代まで苦しみました。
金沢美術工芸大学(美術科油絵専攻)を卒業した後、インターナショナルアカデミーパレットクラブイラスト教室でイラストレーションを学び、卒業後、3年間公立中学校の美術教師として働き始めます。しかし、美術を採点することで、子どもたちが美術嫌いになり、さらにセンスのない人間という烙印を押されていくという日本の教育に絶望し、辞職。現在は四日市の自然教室に勤務し、市内の小中学生に自然活動を教えながら、作家として活動しています。
今回、川嶋あいさんのジャケットに起用された「勇気」「涙」は、合板に花が描かれたシンプルな作品です。実際に花をみている間、花とは違う別の美しいもの、たとえば美しい人を想像し花に重ね合わせる、そのとき花はそのもの以上に感情移入される存在になる。そういった感情移入が生まれている時の心の状態、花を通して伝わる人の心を表現しています。
以下、それぞれの作品の説明です。この作品を通して、佐野さんは情報化社会で希薄になりつつある人間同士の感情のやりとりの大切さを思い、示唆しているのです。

作品について。

それぞれの気持ちには、それぞれの答えがある。そんな思いを込めて佐野さんは10色に代表して花の絵を制作しました。
川島あいさんの曲と出会い、その意思をひとつにしてメッセージを伝えたいと思っています。

「涙」 これは好きな人がいて、でも、うまくいかなかった時に、それに気付いた時の悲しみの涙です。心の温かい部分が冷たくなるような涙も出ないくらい悲しくて、せめて涙が出たらいいのになと思う、その感情を表しています。

「勇気」 これは告白のような勇気です。顔を真っ赤にして素直な気持ちを伝えるその人、その時間その空間。気持ちを伝える時の 気持ちを伝える人と伝えられる人との間心が 体や空間を通り越して一気に相手の心に到達するような体験を表しています。

2025 PROJECT eredie2 Panoptes